水泳部に所属する柴原淳は、コーチの息子として「体育館ベイビー」と呼ばれ、その実力を誰も認めてくれない高校生。また、父が教え子だった亡き母を妊娠させ、結婚しなかったという噂が絶えないのも、このあだ名の理由である。そして、肥大型心筋症と診断された純は、水泳を辞めざるを得なくなり、生きる意味を失ってしまう。そんな折、後任の水泳部員である村井直樹が、淳を慕ってコーチになることを願い出る。純と村井は一緒に過ごすようになり、やがて村井は純に告白してキスをし、ラストは戸惑うばかりだった。純は親友の加藤章一に事情を話すが、加藤は純を過保護に扱い、村井は純に恋をしているため、村井に対抗心を燃やす。 両者は互いにライバル心を燃やし、複雑な三角関係が始まった。
~~ 第1回ジュノン恋愛小説大賞」大賞受賞作を映画化。