密輸対策陣営で働くニップ・チーユエン(マー・スティーブン)は、塩の密輸業者の拠点であるタウの砦を一掃することを決意する。彼は落ちぶれた学者のふりをする。密輸業者の長の娘であるタウ・シン・スエット(ヨン・タヴィア)はユエンに同情し、彼を村に住まわせる。その後、ふたりは互いに好意を抱くようになる。しかし、密輸阻止作戦の最中にスエットは重傷を負い、それ以来ユエンとその家族とは離れ離れになってしまった。幸い彼女は塩商人ウー・キン(クォック・フォン)の息子ウー・ティンヒン(ウォン・ホー・イン)に救われる。ヒンは彼女を家に連れて帰る。ある日、スエットは塔の壁に飾られた両親の死体と、塔の上に立って密輸された塩を売らないよう市民に呼びかける役人が、彼女が日夜慕っている男であることを知り、愕然とする。彼女は心を痛め、ユエンへの愛がその瞬間から憎しみに変わっていく。
ヒンはスエットのために、実家が経営する塩の会社で仕事を見つけ、彼女の不幸を乗り越えさせる。その恩返しにと、彼女はその仕事に没頭する。時が経つにつれ、ヒンは彼女に恋心を抱くようになる。しかし、危篤状態にある彼は、彼女への愛を表現することをためらうようになる。そんな中、突然現れた年下の叔父の存在により、スエトの正体が明らかになる。ヒンは、スエトが家族に通報されることを恐れ、彼女にプロポーズする。