すずらん

第60回NHK朝ドラ「すずらん」。ロケ地は北海道沼田市と東京都。蒸気機関車も昭和初期の駅も始まったばかりの大正13年から始まる。田舎の小さな駅「あすもえ駅」の待合室で、乗客が捨て子を見つけ、駅長の常盤次郎に知らせた。この知らせはすぐに広まり、トキワの友人や町の人々は、この赤ん坊は贈り物に違いない、最近亡くなったトキワの愛妻が赤ん坊として生まれ変わったのだと言い出す。トキワはそれを信じて、この少女を我が子として育てることにした。ある日、10歳の萌は、自分が「生まれた」駅にちなんで名付けられた母の位牌を仏壇で見ているうちに、母の命日と自分の誕生日が一致していないことに気づく–。この物語は、日本の鉄道の発展を背景に、アイデンティティと幸福を求める物語である。鉄道は日本の経済・産業発展の物語でもある。産業大国への飛躍の中で、希望、夢、そして人生を描いた人間ドラマ。