本作は、ケルベロス長編3部作の第2話である。前身は1987年公開の『紅い眼鏡』、後身は1999年公開の『仁-ROH-』である。しかし、3部作の時間軸は逆になっており、本作は『紅い眼鏡』の前日譚、『仁-ROH』の後日譚である。
映画は、ケルベロス部隊の最後の戦いから始まる。武装解除・解散命令に従わなかった彼らは、3日、3ヶ月、3年と不特定多数が集まっている。パワーアンプシステムから、最後の抵抗と、都留孝一、鷲尾みどり、鳥部聡一郎の中央棟への来訪を命じる指令が出される。ケルベロス本部のホールを彷徨っていた乾は、ヘリコプターに乗り込む都留孝一を目撃する。主人に裏切られたと怒った乾は、なぜ主人は部下に命じたように最後まで戦わず、逃げるのかと問う。ヘリが飛び立つと、軍隊が本部に侵入してくる。