太陽が昇ると鮮やかな星々は夜の闇に消え、猫背のウイソンはベビーカーを頼りにゆっくりと庭を歩いている。サンブンはゴマを植え、畑の草を抜き、ジャガイモを掘り、一日中汗を流している。クムヨンとサンフィは、低木の茂みの陰でお菓子を食べながら会話している。村の広間では、数人が輪になって食事をし、カードゲームをし、昼寝をする。ソソンリでのこの一日も、昨日と同じように過ぎていく。
3歳の男の子を亡くしたクムヨン、失った名前とアイデンティティを取り戻すために家父長制と戦ってきたソンブン、極貧の中でも分かち合うことに喜びを見出すウイソンなど、ソソン里はここに住む人々の良くも悪くもあらゆる感情で構成されている。北朝鮮人民軍がパンを売っていた村のホール、韓国軍が人々を虐殺した村の入り口、死者を埋葬した谷など、韓国の近代史の傷跡が残っている。ソソングリの人々は、その枷となる歴史を受け入れ、互いに支え合って生きている。2017年4月26日、THAADがソソンリに配備され、韓国警察の軍靴とアメリカ兵の嘲笑を伴い、ここに住む人々の平和な日常が破壊された。戦争を止めるためのTHAADが、西城里を戦場にしてしまう。ソソンリに住む人々は、自分たちの命を守るために再びアスファルトの道路に寝転がる。
(出典:ハンシネマ)