西小金井署の上月涼子刑事は、おとり捜査で強姦魔を捕まえるために命をかけている。逮捕に成功し、署内で話題となるが、誰も彼女に近づこうとしない。その理由は、既婚の同僚との不倫が原因で警視庁第一部から西小金井署に降格させられたからだ。
数日後、警視庁の人事教育局長に呼び出された彼女は、強姦魔のおとり捜査で暴力的かつ奇抜な方法をとったことを咎められると覚悟を決める。しかし、異例の人事異動により、再び警視庁の人事教育局特別監察室に配属されることになったと聞かされる。彼と関わると不幸になる」と言われる課長・志々目龍二のもと、巡査として極秘捜査を行うのが彼女の任務だ。15年前に起きた「首相候補狙撃事件」の真相に、共に迫っていく。