杉原康平は、難聴であることを理由に無意識に人と距離を置き、誤解を生んでいる大学生。ある日、偶然出会った同級生の太一が、彼の作る弁当のおいしさに目をとめる。幸平は太一に弁当を分けてあげ、太一を喜ばせるが、太一には何も言わずに帰ってしまう。その後、太一は公平が難聴であることを周囲から聞かされる。太一は、公平にある取引を持ちかける。太一が航平の授業中のノートを代わりに書いてくれたら、航平の弁当を毎日食べてもいいというのだ。愚直なまでに明るい性格の太一は、耕平に “聞こえないのはお前のせいじゃない!”と言い放ちます。その言葉に救われ、航平は変わり始める。太一と公平は、友達以上恋人未満の関係を始める。
~~ ひだまりが聴こえる』(文乃千秋)より引用しました。