昭和の時代、八雲は落語という魅力的で不思議な世界に足を踏み入れていく。
しかし、八雲が、落語界で一番になりたいという八雲をいつも応援してくれた芸者・みよ吉と恋に落ちたときのショックは計り知れない。有楽亭はみよ吉と結婚するが、二人とも自殺と思われる変死を遂げ、悲劇に見舞われる。八雲は二人の遺児・小夏を養女にすることを決意するが、二人の死をめぐって自分の存在を苦しめ、自責の念と苦悩を抱かせ、生涯を苦悩に浸らせた秘密を明かそうとしない。
小夏は八雲を両親の敵として憎みながら成長する。やがて彼女は、八雲の弟子である与太郎とともに、八雲がひた隠しにしてきた有楽亭とみよ吉の死の真相を解き明かし始める。