北京の胡同(フートン)に住む現代の中国人一家の3世代を追った物語。
荘維天は長年胡同で暮らしてきたが、賑やかになった四茶会が平和を壊した。さらに、トン・ダウェイの登場と、些細なことにこだわらない風潮は、規則を重んじる老人の心を逆なでしている。ダウェイの目的はただ一つ、憧れの女性、荘静に近づくこと。荘老人に気に入られようと、太極拳を習い、弟子入りする。荘老人の息子荘子偉は安定した職業に就いており、再婚に執念を燃やしている。しかし、前妻の復縁により、その計画は頓挫している。三男の荘子斌は、面子をつぶすくらいなら死んだほうがましという典型的な例だ。良いことをしようとするあまり、判断を誤り、投資で詐欺に遭う。言い争いの末、家を追い出される。
大晦日、蝦蟇の花が満開になり、四茶会で真面目に暮らす北京人は皆、家族で吉祥の春節を迎える。