紺碧の海、潮風、そして輝く太陽、ペスカドール島の頂上で、21歳の夏黎とその仲間たちは今、次々と新しい試練に立ち向かっている。祖父が経営する巴利美魏蘭は、経営危機に直面している。いつすべてを失うかわからない。そんな祖父と一緒に暮らし、互いの面倒をみているのが夏里と夏衍だ。二人は宿の経営を手伝いながら、島を出た母の帰りを待っている。
そして、ピンフイとジアジュンの登場により、すべての変化が起こる。密命を帯びて島にやってきたジアジュンは、この大事な時に思いがけず恋の紆余曲折に陥る。出張中のピンフイは、夏黎と短い恋愛関係になる。この恋を追う四角関係が、思いがけず夏家と呉家の恨みと反感を買うことになろうとは、誰も想像できなかった。愛によって築かれた島を守るためのこの戦いは、一人ひとりの人間を試練に立たせる。この三角形の問題の連続をどう解決していくのか。独立しながらも絡み合うこれらのことは、人間には予想もつかないことである。そして、この大事な時に、謎の人物が現れる。彼は密かにロッジを買い取り、再び大波乱を巻き起こした……。