土曜日、午後 2 時

ドゥヨンは20代後半の美しい女性で、高級ホテルや美術館でスリをする。父親からスリの才能を受け継いだ彼女は、その分野では右に出る者はいない。彼女は昼夜を問わず、ソウルの巨大な街で一人、話し相手もなく過ごしている。
そんな時、オレンジ色のネクタイをしたハンサムな青年ユンテに出会う。ドゥヨンは自分の人生を救ってくれる恋人に出会ったと思ったが、ユンテが大いなる詐欺師であることを知る由もない。彼はデパートの販売員で、裕福な女性を誘惑するために徘徊しているのだ。
ユンテはドゥヨンが幸せな生活への切符だと信じているが、そのときから二人の仲はおかしくなる。ドゥヨンは組織の資金を管理する地元のヤクザの懐に入り込んでしまったのだ。今、2人はヤクザとして逃亡中であり、警察もその行方を追っている。