宮原啓介は東大の入試の日に寝坊してしまう。試験開始時刻を遅らせるため、爆弾予告のメールを学校に送る。計画は成功し、1時間試験を遅らせることができた。3ヶ月後、合格発表があり、圭介は大喜び。入学式の日、圭介の前に田中宏という男が現れ、試験当日のことをネタに圭介を脅す。宏は圭介につきまとい、口止め料として金を要求し始める。東大でバラ色の人生を送るはずだった圭介は、恐怖に打ちのめされ、宏に金を払うために怪しげな手段まで取るようになる。宏の要求がどんどん大きくなるにつれ、圭介は自暴自棄になり、これを最後に決着をつけることを決意する。
~~ 西村京太郎の短編集小説『イレブン皐月事件』に掲載された短編「十間地獄」を映画化したものです。