サンは、大蔵省のプラチャン・チャラサイの息子で、油絵の才能に恵まれている。フィリピンでの留学を終えたサンは、スワーリーと結婚するためにタイに戻る。しかし、父親がナイトクラブの歌手マラシーと再婚したことを知る。父と口論になり、マラシーを軽蔑し、彼女に責められ、怒る。サンは家を飛び出し、友人のブーマのもとに身を寄せるが、その途中で襲われる。
サンが目を覚ますと、記憶のない港にいた。サンは輸出会社に迷い込み、店主に助けられ、シアンという名前を付けられる。彼は船で働き、ある日、船がセーチャン島を通り過ぎる。美しい歌声を聞いたシアン君は船から飛び降りる。泳いで島を目指すが、疲れ果ててしまう。海底に沈んでいくシアンを救ったのは、島の女性ニドだった。ニドはシアン君を自分の家で看病する。