ドゥボプは宗教団体から尊敬される老僧で、何人もの後継者がいる。
その筆頭格であるヘジンは、ソウルで一番大きな寺の住職である。幼い頃、両親に捨てられ、ドゥボプに育てられた。仏教の概念に従うよりも、最初の後継者として認められたいと願い、ドゥボプを父とみなしているが、生と縁という二重の苦悩に悩まされている。
ある日、老僧が危篤と聞いて僧たちが山荘に集まる。彼らが老僧を訪ねるのは、安否を確認するためではなく、自分たちのためになる明確な目的があるからだ。しかし、彼らが直面したのは、かつて威厳をもって自分たちを導いてくれた偉大な僧侶ではなく、認知症と麻痺を患った老人の姿であった。
人間、仏教、無差別、真理、生と死が失われ、ドゥボプの看病と寺の財産の責任をめぐって僧侶たちは言い争う。
一方、ヘジンは気になっていた過去の自分の姿と向き合い、今の自分になるまでの過程を振り返っていく。
(出典: ハンシネマ)