未亡人トン・スクファンは一人で苦労を背負い、二人の息子チョンヤウ・チンとチョンヤウ・キットの育児に奮闘している。兄弟はそれぞれ対テロ部隊の情報部と作戦部に入り、上司のシュム・チーゴーから認められ、母の慰めになるはずだったのだが…。しかし、思いがけず、その兄弟愛が諜報活動によって敵対関係に変わってしまう。ヤウ・チンはジャーナリストのイップ・ティンの信頼できる情報により、秘密組織の存在を探るが、その最中に殺されそうになり、すぐに職務を再開することができない。恋人のチョン・ヤットカに助けを求め、彼女が情報分析官であることを利用して極秘にデータベースにアクセスしたところ、情報機関に二重スパイがいることが判明する。弟のヤウ・キットは彼を裏切り者と疑うだけでなく、彼の不在をいいことにヤットカに取り入ろうとする。ヤウ・チンはなすすべもなく窮地に陥るが、幸いにもイップ・ティンに助けられ、ふたりは次第に恋愛感情を抱くようになる。しかし、犯人を突き止めるため、ヤウ・チンは迷わず自分を餌にして、後戻りのできない道を歩むことになる。貞節、愛、正義が彼に重要であった時代はとうに過ぎ去ったようだ。
(出典: Dramanice)