王女として生まれ、軍人として育ったピョン・ガンは、大きな夢と限りない野心を持った女性である。高句麗の初代女帝になることを決意したピョン・ガンは、夢を実現するために手段を選ばない。聡明で冷静なピョン・ガンは、自分の前に立ちはだかる障害をよく知っているが、それを克服する能力は十分にある。しかし、平和を愛し、周囲との調和を唯一の目標とするオンダルと出会った日から、事態は思わぬ方向へ進んでいく。
オンダルは、野心家の王女とは正反対。彼はピョンガンの人生における嵐の中のオアシスなのだ。戦国時代の王女は、やがて優しいオンダルに恋心を抱くようになる。しかし、オンダルもまた姫に恋している。しかし、王座をめぐる派閥争いが激化する中、彼女を守るために己の信念を捨て去る。高句麗の権力者たちと知恵と力を合わせなければならないピョンガンは、権力への追求によってすべてを失いかねない。果たして彼女には目的を達成するための力があるのか、それともその代償はあまりにも大きいのか?
~~ チェ・サギュ(최사규)の小説「平康姫」(평강공주)を脚色しています。