深瀬和久は有名大学を卒業したサラリーマンだが、その生活はごく平凡である。そんな彼の唯一の趣味といえば、コーヒーを飲むこと。そのコーヒーがきっかけで越智美穂子と知り合い、恋人となる。そんなある日、美穂子のもとに「深瀬和久は殺人犯です」という一行だけの謎の手紙が届く。深瀬の直感は、ついに10年前の “あの事件 “と向き合うときが来たと告げていた。10年前の冬、大学の同級生である谷原康雄、浅見康介、村井隆明、村井の妹・明日香とスノーボードに出かけた親友・広沢由樹は不運にも事故死してしまったのだ。しかし、その事故には大きな秘密が隠されていた。その秘密を共有する谷原、浅見、村井の元にも手紙が届き、彼らにも次々と事件が襲いかかる。深瀬は大切な人を守るため、過去の真実に向き合うことを決意する。
~~湊かなえさんの小説「リバース」を映画化しました。