広告会社の営業マンは、数十億円のために、あの手この手とあざやかな勝負をして、クライアントのアカウントを獲得していく。東都広告の城崎信也は、広告業界のファンタジスタとして雑誌に取り上げられることもある。神々にふさわしい華麗なテクニックでクライアントを驚嘆させるという。城崎は、大手化粧品メーカー「ソル」を表敬訪問した帰りに、ライバル会社「アド・ギブソン」の黒岩浩と出会う。黒岩は、広告業界の怪物と呼ばれている。城崎とは対照的に、ダーティーな手法で戦う。二人はソルの新製品である口紅の契約をめぐって争奪戦を繰り広げる。黒岩は、ワインディング攻勢で常務の宮原広太郎の心を掴み、一歩リードする。そんな中、社長の菊池一郎が倒れ、入院してしまう。不利な立場に立たされた城崎は、菊池との接近に成功し、事態を好転させる。しかし、すぐに元の木阿弥になってしまう…。