ナイン・ジンクス・ボーイズ〜九厄少年〜

韓国では、10年ごとの9年目をはじめ、プラス9（韓国語でグ）のものは必ず「呪われ」、通常よりも多くの苦難をもたらすという俗信がある。
顧光洙（ク・グァンス）は39歳。かつて彼は、国内トップのライブハウス番組の優秀なPDだった。しかし、彼がキャスティングしたインディーズバンドのメンバーが、生放送中にステージ上でパンツを脱ぎ、全国民にフラッシュを浴びせたことから、転落してしまう（2005年にMBCで実際に起きた事件が元になっている）。グァンスは、ある日突然別れを告げられて傷ついた元恋人チュ・ダインのことをよく思い出す。再会した彼女はシングルマザーで、幼い娘を中心に生活していた。
カン・ジングは29歳。ミン・グとドン・グという2人の弟がいる。ジングは大手休暇旅行会社のツアープランナーで、人気者で自分に自信があり、のんきな性格だ。ジングは友人で同僚のマ・セヨンに告白して生まれて初めて片思いに陥るが、彼女には他に好きな人がいると言われ、友達止まりになってしまったジングにどう対処したらいいのか分からない。
カン・ミングは19歳。熱血漢の高校3年生で、柔道の選手でもある。柔道の奨学金で憧れの大学に行くのが夢で、そのためには試合で金メダルを取るために全力を尽くす。そんな中、ミングは街中でハン・スアという謎めいた少女に出会い、運命的な出会いを果たす。しかし、スアは町中の男子高校生を虜にしていた。
カン・ドングは9歳。食欲旺盛で、食べ物のCMで有名になった子役だ。そんなドングが、初めてライバルの子役に仕事を奪われ、スランプに陥る。また、早熟なドングは2年前から8歳の子役チャン・ベクジと密かに付き合っていたが、彼女に振られ、ライバルとなる。