ソンユの父親は、事業による多額の借金を抱えてこの世を去った。母と12歳のソンユは、新しい土地に移り住み、新たなスタートを切ろうとしている。かつて友達にいじめられたこともあるソンユは、新しい学校に馴染んでいるようだ。学校での成績も良く、絵を描くことも得意で、新しい友達もできている。特に、イタズラ好きのチョングクからは一目置かれる存在だ。暗い影を落としていたソンユの人生が少しずつ明るくなってきた頃、祖母が父の死亡保険金を受け取りに学校にやってきて騒ぎになる。学校のみんなもソンユの事情を知るようになる。救わないでください』は、経済的貧困のために親が子供に極端な選択を迫るという社会問題から始まるが、物語の中心が子供であるため、家族映画としての役割を果たす。急性期の社会問題は、子どもの目から見るとやや退屈になったが、合意形成という点でははるかに有利になったようだ。結局、困難を抱えている人への誤判断を防ぐには、温かい心と関心からしかないのだ。それは、チョングクのソンユに対する純粋な愛情を通して、効果的に伝えられている。
(出典:JIFF)