この映画を作った監督である私は、引退した画家ですが、最近はピアニストになるのが夢です。大人になってから始めた不器用な私のピアノ。レッスンを受けに行ったアカデミーでは、先生にため息をつかれ、声が出せないこともしばしば。でも、人生はピアノを中心に回っている。夜の街を、よだれを垂らしながら、あるいは憂鬱な気持ちで歩いていると、人々が楽しげに歌っている中のどこかに、私のピアノがあるような気がする。そして、セウォル号フェリー、江汀村、光州5.18など、社会問題に対応する私の映像には、いつもピアノが添えられている。彼は、ピアノを趣味ではなく、職業にしようと決心する。アニメーション、ダンス映画、実験映画など、さまざまなジャンルの演出作品を組み合わせたピアノの制作に取りかかります。そんなある日、あるプランナーからソロ公演のオファーが入る。
(出典: The Lump)