映画の舞台は、中国近代史にしっかりと刻まれた岐路にある。1913年、清朝の崩壊に伴い、袁世凱将軍が権力を握っている。袁世凱は政権を維持するためにヨーロッパ各国から多額の資金を必要とし、邵将軍も袁世凱の融資確保を助けていた。しかし、娘のツァオ・ワンは密かに革命派に加担し、父親から借款書類を盗み出そうと企んでいた。
しかし、事はそう簡単ではない。書類を盗もうとする過程で、彼女は二人の全く異なる女性と関わりを持つことになる。白牛は呉馬の娘で、当時の習慣で男ばかりの京劇団を主宰している。白は舞台で女優になりたいと願っているが、伝統的にそれは禁じられている。一方、金鉱を掘り当てる音楽家ホンは、宝石箱を追ってオペラ座にやってくる。ツァオワンは父親が公演を観ている間に、革命派スパイのリンにオペラハウスで会おうとする。2人は陰謀に巻き込まれる。しかし、地元の警察は二人に目をつけており、複雑な事情と息を呑むようなハプニングが起こる。