フィリピンの青年ペドロ・カルンソッドは、1668年、スペイン人イエズス会司祭ディエゴ・デ・サン・ビトレス師のマリアナ諸島(グアム)への伝道に参加するため、生まれ育ったビサヤの地を離れる。
サンディエゴ伝道隊はマリアナ諸島に到着し、カテキスタと伝道助手の訓練を受けた若きペドロは、異教徒、疑い、不信の中で、チャモロ人の洗礼、聖なる福音の説教、キリスト教信仰による救いの福音を広めるためにディエゴ・デ・サン・ヴィトーレス師のもとで働き始める。父を慕い、命を狙われても、ペドロとディエゴ師は布教活動を続けた。彼らは危険な島々を歩き回り、さらに多くの原住民に洗礼を授け、キリスト教を啓蒙し続けた。
グアムは現在、敬虔なカトリック国家となっているが、これは、戦争と迫害の狭間で、フィリピンの若き聖人が、この神の使命の一端を担ったという物語である。