孔雀

物語の舞台は1970年代後半から1980年代前半、中国大陸の小さな町。中年の夫婦には3人の子供がいる。長男は肥満で知的障害があり、社会から疎外され、いつも周囲からからかわれている。次男の娘は元気で自立心が強く、夢を追いかけるため、生きていくためならどんなことでもすることを恐れない。末っ子は内向的でおとなしい少年で、兄を恥ずかしく思い、家族の不幸から脱却しようとする。
3つのセクションに分け、それぞれ兄弟に焦点を当てながら、文化大革命直後の中国の普通の人々の生活を覗き見ることができる。