アウトレイジ ビヨンド

日本の裏社会では、複数のヤクザが本家の寵愛を受けながら、非情な権力闘争を繰り広げている。ヤクザの組長たちは、酒を飲んで忠誠を誓い、策略をめぐらし、出世を目指す。ヤクザ歴の長い大友は、入念な入れ墨と切断された指先から、株式市場の重要なプレーヤーになる同族を見てきた。ヒーローが存在せず、裏切りや復讐が絶えない腐敗した世界で、頂点に立つため、あるいは少なくとも生き残るために、彼らの闘いは終わりがないのである。そんな中、警察は凶悪犯罪組織を壊滅させるため、大友を刑務所から出所させる。北野武は本作で2013年アジア・フィルム・アワードの監督賞を受賞した。