この小説は、日本の弁当工場で墓場勤務をしている4人の女性の物語である。4人の女性は皆、厳しい生活を送っている。リーダー格のマサコは、別れた夫と10代の息子から完全に疎外されていると感じている。ふくよかで見栄っ張りな邦子は、最近恋人に捨てられ、借金地獄に陥った邦子が高利貸しを相手にしている。良江はシングルマザーで、脳卒中で半身不随になった姑の介護を嫌々ながらしている。弥生は34歳、2人の男の子の母親。子供たちを残して仕事に行くのが嫌でたまらない。それ以上に、酔っ払ってギャンブルをする夫が帰ってきて、子供たちや自分自身を傷つけることが嫌でたまらない。
ある夜、帰宅した弥生は、夫がギャンブルで貯金を使い果たしているのを発見し、怒りを抑えられなくなる。そして、夫の首を絞めて殺してしまう。弥生は、雅子を必死に説得し、芳江と邦子も巻き込んで、死体を処理する。
~~ 桐野夏生の小説「OUT」を映画化したもの。