オールド・デイズ (2016)

オールド・ボーイ』（2003）のブルーレイ版のために「プレーン・アーカイヴ」で制作された『オールド・デイズ』は、演出や演技、撮影、照明、プロダクションデザインなど『オールド・ボーイ』の全過程を網羅している。韓国映画史上最大の国際的衝撃を与えた『オールド・ボーイ』の制作過程で起きたエピソードを、『MANSHIN: Ten Thousand Spirits』（2013）、『地下室の衛星』（2013）を手がけた韓善姫が再構築している。本作を貫くキーワードは「時間」である。映画製作という創作活動は、時間を媒介として、あたかも有機的であるかのように変化していく。それは『オールド・ボーイ』の中心テーマにもつながっている。オールドデイズ』は、自分のビジョンのために妥協しない監督の芸術意識と制作状況、そして多様なスキルを持つスタッフがぶつかり合うことで生まれる映画の神秘性を示している。
(ソルース：チャン・ビョンウォン／JIFF Fest)