ノースライト

バブル崩壊後、一級建築士の資格を持つ青瀬稔は、生産ラインのような仕事にあきらめ気味。インテリアコーディネーターの妻・ゆかりとも別れ、日々閉塞感を感じていた。そんなある日、青瀬に驚くべき依頼が舞い込む。クライアントである吉野藤太が、自分が住みたいと思うような家を作ってほしいというのだ。旧友で建築事務所を主宰する岡島昭彦の協力も得て、青瀬は立派な家を建てる。吉野の家族はもちろん、雑誌でも絶賛される。青瀬は再び業界の話題となる。ところが、完成からわずか1年後、この家は人が住んでいないことが判明する。ドアを無理やり開けた跡があり、鍵はかかっておらず、中には使い古された椅子があるだけだ。岡島によると、この椅子はブルーノ・タウトというドイツの建築家が作ったものだという。吉野家はどうなったのか。岡島は何を隠しているのか、そしてゆかりはこの件にどう関わっているのか？
(出典：jdramas wordpress)