プラティニ国際音楽コンクールで優勝した千秋真一は、ル・マレ・オーケストラの新指揮者に就任する。千秋はフランクと一緒にオーケストラを見学に行くが、その演奏の質の低さに愕然とする。どうやら資金不足のため、オーケストラは多くのメンバーを失い、聴衆の関心も失ってしまったようだ。
一方、のだめは音楽教室の卒業試験を控えていた。千秋が指揮者になったことを喜ぶのだめは、千秋からラヴェルの「ボレロ」をオーケストラと一緒に演奏してほしいと頼まれ、さらに張り切る。しかし、千秋からラヴェルの「ボレロ」の演奏を依頼され、意気揚々としていたのも束の間、孫烈に「ボレロ」の演奏の座を奪われてしまう。のだめは千秋にその気持ちを隠そうとする。
しかし、公演は大失敗。観客は笑い、千秋は頑張る。千秋は、Sオーケストラの最初の練習と、師匠のフランツ・シュトレーゼマンのことを思い出す。
のだめは公演後、千秋を慰め、のだめと千秋は、次の公演を成功させようと決意する。千秋はオーケストラの新入団員オーディションを行い、のだめは宣伝活動を行う。
そして、いよいよ公演が始まる。のだめの活躍で、会場は満員になる。のだめは公演を楽しみにしながらも、不安な気持ちも抱いていた。そして、千秋がステージに上がり、指揮棒を構えると……。
~~ 二ノ宮知子の漫画『のだめカンタービレ』より。