逃げる女

冤罪を晴らし、40歳で出所した理恵子さん。彼女は働いていた児童養護施設で児童を殺害した罪に問われ、8年間服役していた。唯一のアリバイであった親友のあずみは彼女を裏切った。理恵子はあずみを探すことにし、事件を担当する刑事の佐久間は理恵子を追いかける。彼は無実の理恵子を刑務所に送ったことを後悔するが、理恵子が怒りと憎しみをあずみにぶつけることを恐れていた。やがて理恵子は若い女性、澪と出会う。澪は理恵子の暗く強い感情を瞬時に見抜くが、なぜか理恵子と別れようとはしない。澪を不気味に思いながらも、理恵子はあずみを探す旅を続ける。澪の過去は知らない。