ンガオ カンマテープ

ティエン（Tien）はずっと男の子として育てられてきた。不本意な父親カモンタットが、フアヒンの屋敷で庭師兼世話係の息子と彼女をすり替え、正体を知る鍵としてネックレスにつないだ指輪を残していったからだ。 タクサスート爺さんは生前、彼女の父の兄であるソーン（後に死亡）に子供ができないので、家名を継ぐ男の子が欲しいと宣言していた。数年後、カモンタットは養子に相続させたくないので、ティエンを探した。ソーンとローマは親友だった。ある運命的な日、ローマはティエンに出会い、ありえない状況から彼女を救った。最初は彼女が女の子だとは知らず、家に連れてきて面倒を見た。 そしてローマはティエンの正体を知った。彼女はタクサスート家の財産を受け継ぐ行方不明者だったのだ。数年前、ローマはカモンタットによって経済的に破滅させられた。復讐と怒りと悲しみに駆られたローマは、真実を隠していたが、後にそれを認め、ティエンを一族の正当な地位に戻す手助けをするが、その過程で無意識に恋をしてしまうのであった。