2020年に創刊100周年を迎えた朝鮮日報と東亜日報は、この100年間は日本の植民地支配に抵抗し、独裁政治に抵抗した歴史だと自慢している。しかし、彼らは本当にその歴史を誇っているのだろうか。朝鮮日報と東亜日報は、日本による植民地支配時代の大きな記念日ごとに、日本の天皇夫妻の写真を新聞の一面に掲載した。朝鮮日報は、日本政府朝鮮総督府の当局と同様に、日本人に忠実な新聞だった。しかし、両紙は、解放以来、日本に抵抗してきたと主張している。独裁政権下でも、2紙は新勢力の味方であった。朴正煕の5月16日の軍事クーデター、有神論、戒厳令宣言を擁護したのである。一方、独裁政権によるメディアへの弾圧と闘う記者たちは、懲戒解雇で追い出した。春斗煥の独裁政権下、朝鮮と東アジアの権力に対する媚びへつらいはさらにひどくなった。春斗煥を「新時代の裏切り者」「新時代の指導者」と主張しながら、光州蜂起を「暴力」「反抗者の謀略」と非難したのである。メディアの力を是正しようと、盧武鉉政権が既得権益のメディアを改革すると発表すると、絶えず攻撃してきた。
朝鮮日報と東亜日報の2紙が100周年を迎えたとき、どのような姿になっているだろうか。朝鮮日報と東亜日報のオーナーは、全国に莫大な不動産を保有している。数十社の系列社を持つメディア大手の4代目である。ジャーナリズムの倫理を無視した各種金儲けも無茶苦茶にやっている。読者の信頼を破壊する記事を連発し、企業や似非宗教団体から金をもらって宣伝記事を書き、COVID-19流行時には極右団体による解放記念日集会の広告を常時掲載した。
朝鮮日報と東亜日報の100年の歴史は、間違った報道が社会の武器になりうることを示す。
(出典:HanCinema)