他人の心を読むことができる超能力を持つ七瀬。その能力ゆえに疎外された生活を送ってきた。そんな七瀬は、同じような能力を持つ人たちと一緒に暮らすことで、心の安らぎを得る。同じようなテレパシー能力を持つ7歳のノリオと、念動力を持つ男性ヘンリー・フリマンと一緒に暮らしている。3人は北海道の湖畔の一軒家で暮らしている。生活費を稼ぐために海外のカジノに行くこともあり、七瀬はそこで初めてヘンリーと出会う。
マカオのカジノからの帰り道、七瀬は近くにいた人物から殺気を感じ取る。マカオで知り合ったユリという女性の助けで、七瀬は脅迫グループから逃れ、東京のホテルへとたどり着く。その時、リョウから七瀬に連絡が入り、気をつけるようにと忠告される。七瀬と亮の出会いは、たった一度、電車の中だった。お互いに惹かれ合っていたが、亮は七瀬に心を読まれるのが恥ずかしくて、その時以来、七瀬と顔を合わせることを拒んでいた。その電車で、七瀬は継母に虐待されていた幼い紀夫にも初めて会った。その直後、継母は列車事故で亡くなってしまう。
七瀬は、亮のアドバイスに耳を傾ける。そして、タイムトラベラーの藤子を探す。七瀬と藤子が会うと、藤子は超能力を持つ友人が行方不明になり、怯えて暮らしていることを七瀬に告げる。
そんな中、由利が邪悪な集団に殺され、七瀬はその集団と対峙することを決意する。一方、七瀬の一行を執拗に追っていた山木刑事の足取りは、今まさに近づいていた。