本作は、エリカが性転換手術(SRS)を終え、日本に移住するまでの、理想のボディイメージを少しずつ構築していく人生の軌跡を記録したものである。日本と台湾、男性と女性の間を行き来するエリカの体験を通して、社会制度の中で戦うトランスジェンダーのユニークな人生の軌跡に光を当てている。一方、エリカの妹の視点を通して、家族がそのショックにどのように対処していくかも紹介する。
エリカは台北の家庭の長男として生まれた。東京での就職を機に、性別で決められた役割から外れ、抑圧された女性としての自己を解放する旅に出る。しかし、家族に起こった予期せぬ出来事によって、彼女の性転換計画は頓挫してしまう。台北に戻った彼女は、家族との確執を抱えながら、手術と性別変更の届け出を目指し続ける。夢を叶える道のりも険しいが、家族との和解の道のりはさらに険しく、困難なものだった。
(出典:ガガガオララ)