モンタージュ 三億円事件奇譚

1968年12月10日、東京・府中市で「三億円事件」と呼ばれる20世紀最大の未解決事件が発生した。前代未聞の大規模な捜査が行われたが、犯人の逮捕には至らなかった。
2009年、長崎で。高校3年生の鳴海大和は、友人の小田切美久と登校途中、血の跡を見つけ、その跡をたどった。そこで彼らは、大和の父親が3億円強奪の犯人だと主張し、行き倒れになっている刺された老人を発見する。その夜、大和の父親は姿を消し、3日後、長崎から遠く離れた東京で水死体となって発見される。
(出典：文藝春秋)