メコンフルムーンパーティー

ノーンカーイ出身で、現在はバンコクの大学に通うカーンさんが、毎年恒例のナガの火球祭りのために帰省した。地元の医師ノータイさんは、この現象には科学的な説明がつくと信じている。大学教授のスラポール博士は、火球は人為的なものであり、デマであると考えている。
ラオスの対岸の寺でデクワットとして育ったカーンさんは、寺の住職や僧たちが火の玉を作り、メコンの河床に植えるのを手伝ったのがきっかけで、本当のことを知っている。こうして、彼は水泳が強くなり、陸上競技の奨学金を得るまでに成長した。
寺の住職ルアン・ポー・ローはカーンを探し出し、もう一度火の玉の植え付けを手伝ってくれるよう頼む。しかし、カーンは神話を永続させることと、それに伴う群衆にうんざりしており、これを拒否する。
このことがきっかけで、科学と宗教の対立が生まれ、毎年の祭典が変わっていく。