20年前、両親の自殺が明らかになった山中で、半分凍った状態の少年が救出された。精神病院から退院した彼は、恋人に暗い山影のことを話していることに気づかれる。一方、東京の住宅街で殺人事件が発生。警部補の合田雄一郎が捜査を担当する。やがて法務省の職員が同様の手口で殺害され、連続殺人事件の可能性を指摘される。しかし、合田は上層部から「これ以上捜査するな」という奇妙な命令を受ける。事件の背後に大きな謎を感じた彼は、マークスと呼ばれるサイコパス殺人鬼の行方を追い始める。そして、あるジャーナリストが調べた悪徳建設王と、13年前に山中で起きた未解決の殺人事件が、なぜかこの事件に関連していることが判明する。
~~ 高村薫の小説「マークスの山」を映画化。