マドンナ

35歳の女性ヘリムは、ある病院に就職し、看護助手として働いている。10年前から息子のサンウは、父の財産を手に入れるために必死で彼を生かし、何度も心不全になりながらも医師のヒョクギュに命じて心臓移植をさせてきた。
もうひとつの心臓が必要なサンウが今回ドナーに選んだのは、謎の事故で脳死状態になった身元不明の女性だった。
サンウはお金と引き換えに、ヘリムにその女性の身辺調査を依頼し、臓器移植を家族に認めてもらおうとする。ヘリムはお金が必要なため、それを引き受ける。そして、ミナという女性がかつて「マドンナ」と呼ばれる娼婦であり、生涯にわたって虐待を受けていたこと、そして彼女が妊娠していることを突き止める。マドンナの胎児を救うため、ヘリムはサンウの命令に背き、赤ん坊の父親を捜す。