早稲田大学を卒業した武は、2009年の金融危機で東京での職を失い、仙台の実家に引きこもっていた。建設会社の跡取りとして真面目に働く武に対し、凝り性な父親は、武が35歳にもなって独身であることを恨んでいた。しかし、数千人が参加する大綱挽が父子の絆を深め、武は交換留学中の美しい韓国人医師、ジヘユンと出会う…。
家族の絆は、人々を強く結びつける。登場人物たちは、自らの野心に突き動かされ、家族の約束に引きずられながら、「大綱挽」をきっかけに、仙台の文化や行事に彩られた家族ドラマとして、見る者の琴線に触れ、美しく由緒あるこの地を訪れたいという気持ちにさせてくれるだろう。
(出典:OAFF)