夢も希望もなく、漠然と生きてきた23歳の女性、吉沢幸子。人気インディーズバンドのメンバーである彼氏の真尋とデートすることだけが、彼女のアイデンティティであった。
そんな彼女の前に現れたのは、イケメンの片桐俊介。ナルシストでワガママな性格だが、なぜか周りを惹きつける不思議な魅力がある。俊介によると、婚約者の文香は真尋と浮気をしているという。彼は幸子に、この浮気の責任は自分にもあると言い、彼が合宿している山奥の湖畔に来るようにと言う。真尋が自分を裏切るはずがないと信じつつも、俊介の言うことを断れずについていってしまう。まさか、それが自分の人生を大きく変えることになるとは、彼女は知る由もなかった。
(出典:大阪アジアン映画祭)