倫子と健太郎は幼なじみで、そのユニークな外見から「辰馬先生」と呼ばれる高校の音楽教師。圭太郎のピアノの腕前は常に生徒の中で一番で、作曲もこなす天才だ。喜多郎の大きな手で弾かれるラフマニノフは素晴らしく、テクニックでは誰にも負けない実力を持っていた。一方、倫子はピアノが好きだが、不器用で努力家だ。彼女はショパンにあこがれていた。しかし、「阪神淡路大震災」、「フォーカルジストニア」というピアニストとしての道を閉ざしかねない大きな試練が二人を襲う。もがき、苦しみながらも、2人は “魂に響く音 “を追求する。
(出典:オフィス・ハーゼル)