のんびりした漁師であるランドは、年に一度、仲間のアルファオスたちと「アグマンサンドウク」という女装の祭典に参加するのが楽しみだ。一方、養魚池に囲まれた小屋での平凡な日常には、妻から身体的虐待を受けているという恐ろしい秘密が隠されており、口論になると罵詈雑言を浴びせられている。
妻のロリは家事手伝いとして海外に赴任する予定だ。 元カノと待ち合わせをしているところを目撃したランドに悪感情を抱いている。彼女の異常なまでの暴力性は、ランドにとってはごく普通のこととなり、彼の肉欲的な罪悪感に簡単に屈してしまう。彼女が海外へ旅立つ前の最後の2日間、ローリとランドは和解しがたい不和を惜しみつつもまとめ上げる。 ロリの見送りの席で、ランドは二人の問題を解決するための最善策を練る。故郷の荒涼とした川でローリとバンカを漕ぎながら、抵抗するローラと永遠に一緒にいることだけを考えているのだ。 彼はこのロマンチックな考えに取りつかれ、ボートを漕ぐのをやめ、パドルも脇に置いてしまう。 ローラが嫌がるのを見計らって、無条件に彼女を手に入れるか、自分の暴力的な条件に従って彼女を失うか、どちらかだと宣言する。彼の愛の表現が、二人の苦しみを無駄に終わらせることがどれほど異様なことであろうと関係ない。
(出典:ソーラー・ピクチャーズ)