ラ・ルナ・サングレ (2017)

ブラッドムーンの予言が、このフィクション・シリーズの核心である。呪われた墨を持つヴァンパイアの支配の終わりは、最強のヴァンパイアと選ばれし狼の子どもからもたらされるということが、最初から伏線として張られているのである。物語は、マテオ、リア、マリア・ロドリゲスがフィリピンの架空の州、サン・イシドロで無力な人間として生活しているところをピックアップしている。マグヌスの息子サンドリーノ、通称スプレモは、予言の成就を阻止し、権力への昇格を確実にするために、ロドリゲス一家を狩るよう軍に命令する。マリアの血統は、力を持たない人間の子供であってもシュプレモにとって脅威となる。7歳のマリアが狼男バリストによってリサール州タネイにあるLLUの秘密基地に運ばれたことも知らず、シュプレモはマテオとリアを殺害する。