“恋する母親たち “は、同じ学校に通う息子を持つ3人の母親たちの生活を描いている。石渡杏は夫と息子と3人で暮らしていた。夫は旅行会社に勤め、石渡杏は悠々自適の生活を送っていた。夫が行方不明になったことで、彼女の生活は一変した。石渡杏は一人で息子を育て、名門の高校に通わせている。
林裕子はキャリアウーマンとして成功している。夫は売れない小説家で、家のことは夫がやっている。息子は高校生。林裕子の家庭は一見うまくいっているように見えるが、息子のことが心配。
神原真理は夫と二人暮らしで、3人の子供(1男2女)がいる。息子は石渡杏や林裕子の息子と同じ名門高校に通い、夫は法律事務所に勤務している。一見、羨ましい生活を送っているように見える神原茉莉だが、夫は不倫をしている。神原茉莉は、その不倫を責めることすらできないでいる。