春(豊嶋花)は小学校5年生。母の妹の優子(夏帆)と同じ趣味を持ち、優子に本音を言える、ちょっとクールな女の子だ。夏休みの初日、晴は誘拐される。犯人は、2ヶ月前に家を出て行った自由奔放な父・隆(妻夫木聡)だった。クズで情けなく、貧乏で無職。頼れる母・京子(木南晴夏)にも見放され、二人は離れて暮らしている。そんなダメ親父を好きでも嫌いでもない春だが、好きなところに連れていってもらえる誘拐に興奮する。しかし、隆は春を人質にすることで、母親と何か取引をしているようだ。春は詳しいことを知らない。父親に連れられ、海や山、さまざまな場所に行く。この間、春は両親の恋の始まりを知り、何キロもおんぶされ、元カノのりちゃん(満島ひかり)にも会う。この奇妙でスリリングな夏の旅を通して、彼女は今まで知らなかった父の一面を知ることになる。やがて隆は資金繰りに行き詰まり、父と娘の “旅 “は終わりを迎える。