片隅』は、学校のウサギの世話をしている2人の女子生徒から始まる。カンナは手を切り、久代はカンナを置いて学校へ行き、包帯をとってくる。
久代はカンナに包帯を取りに行かせ、カンナが戻ってくると、そこにはカンナの姿はない。ウサギのケージは空っぽで、血や毛皮が散らばっている。久代は、裏庭の奥から這うような女(カヤコ)のようなものが、自分に向かって動き出すのを見る。久代は、裏庭の奥から這い寄る女(伽耶子)のようなものがこちらに向かってくるのを見る。そして、角を曲がったところで、破損したウサギのケージの破片の中に伽耶子の死体を発見する。カンナはこてを前にして防御し、カヤコはカンナに詰め寄る。そして、カンナは血まみれの頭を動かし、怯える久代を隅に追いやり、待ち構える。画面は黒にフェードイン。
44444444は、一人の青年(『呪怨』第1作では剛と名乗った)が自転車で帰宅する場面から始まる。廃墟のような建物の前で角を曲がると、姿は見えないが携帯電話の着信音が聞こえ始める。暗いビルの入り口の横にあるゴミの山を探し、数回鳴らした後、携帯電話を発見する。よく見ると、44444444という番号からの着信が表示されている。電話に出た剛は、イヤホンから猫のような鳴き声がするのを聞く。電話の相手と話をしようとしたが、うまくいかず、電話を切る。
数秒後、再び電話が鳴り、再び電話に出る。だんだんイライラしてきた剛は、誰かにからかわれているのではないかと心配になる。ビルの前にある階段に座りながら、電話の相手を確認する。不安げに周囲を見回しながら、”Are you…?見ているのか?突然、電話からではなく、「見ている」という声が返ってきた。剛がゆっくりと振り向くと、傍らで青白い少年(俊夫)が膝の上で白い指を鳴らしている。剛が驚いたような表情を浮かべると、カメラは一瞬、敏夫をとらえ、素早くズームインする。敏夫は猫のように口を開けて叫び、そこから黒い物質が滴り落ちてくる。