傘をもたない蟻たちは

橋本淳はSF小説家だが、まったくモテない。貯金を切り崩しながら生きている。ある日、編集者の立山から、若者向けのウェブマガジンで「恋愛」をテーマにした短編小説を書くようにと仕事を振られる。恋愛小説を書いたことがないため、最初は断るが、立山に背中を押され、書くことに。締め切りは迫っている。そんな淳の前に、幼なじみの村田啓介が現れる。純は圭介に「書けない」と愚痴るが、圭介と話しているうちにあるアイデアを思いつく。