数学教師だった氷川徹は、同じ高校の体育教師・赤木真澄と恋に落ち、男同士の恋物語を体験する。
それから3年後。塾長の推薦で弁護士の資格を取り、法律事務所に勤めることになる。世の中に影響を与えた新型ウイルスにより学校は閉鎖され、仕事も学びも遠隔地となり、人々の働き方も変わってきていた。恋人と隣り合わせた時に起こったからこそ、破局を迎えた氷川は、心を入れ替え、自分の人生を振り返っていた。新しい法律事務所では、国際弁護士としてメディアから注目されている夕凪(ゆうなぎ)佳奈が所長を務め、若手弁護士の高瀬亮がいくつかの事件を解決していた。
ある日、氷川の友人で画家の川崎太陽が客としてやってくる。川崎の依頼に氷川と高瀬は衝撃を受け、高瀬は氷川に特別な感情を抱くようになる。