15歳のサ・シッティジュンは、両親と話し合った結果、村に残った家族に仕送りをするため、バンコクの工場で働くことにした。村に残った家族に仕送りをするためだ。しかし、サは自分の稼ぎが家計に十分でないことをすぐに悟り、もっと儲かる仕事であるセックスワーカーを選ぶのだが……。
ドキュメンタリーの原点に立ち返った監督は、サの実の家族との会話と、彼女の現在の生活に焦点を当てたドラマチックなシークエンスを組み合わせている。バンコクでのサの生活を捉えた迫力あるシーンと、彼女の親族や生まれた村の様子を描いたリアルなシーンとで、2つの物語の平面が視覚的に区別されている。ドキュメンタリーとドラマの境界線は、Saが自分自身を演じ、この映画の実現に根本的に関わったという事実によって、さらにあいまいになっている。サと監督の間に生まれた個人的なつながりが、セックスよりも夢や感情について多くを明らかにする、言葉にできないほど人間的な物語を作り上げることを可能にした。
(出典:kviff.com)