カラマーゾフの兄弟」は、フョードル・ドストエフスキーの遺作「カラマーゾフの兄弟」を原作とする心理サスペンスドラマです。
現代の日本を舞台に、3人の兄弟が父・黒澤文三を殺害した容疑をかけられている。文三は生前、3人の息子に重要な家族会議を開くよう命じていた。警察は、三兄弟は強欲な父に苦しめられていたに違いなく、この家族会議が殺人の動機になったに違いないと確信する。しかし、次男の勲は、事件の発端は黒澤家そのものにあるのではないかと言い出す。
三兄弟が追い詰められていく中で、次第に真相の全貌が明らかになっていく。三兄弟の心理を探ることはもちろん、物語全体がドストエフスキーの原作に近い政治的混乱と格差社会の中で展開される。